ボリンジャーバンドを使った取引手法についてご紹介します。ボリンジャーバンドは、平均値からどのくらい値動きにバラつきがあるかを標準偏差のグラフで表した線で、価格が±1~±3σのバンドのどの位置にあるかによって売買の判断をします。
ボリンジャーバンドの期間はどの数値を設定すればよいのかも含め、ボリンジャーバンドの正しい使い方と手法について、パソコン版MT4の画像つきで詳しく説明しています。
目次
ボリンジャーバンドを使った手法
-2σ~+2σの外から逆張り取引による手法
ボリンジャーバンドは、正規分布の理論を取引に活用するテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの±1σに価格が収まる確率は68.26%となり、±2σに価格が収まる確率は95.44%、更に±3σに価格が収まる確率は99.73%となります。
「-1σ」~「+1σ」の間に値が存在する確率は68.26%
「-2σ」~「+2σ」の間に値が存在する確率は95.44%
「-3σ」~「+3σ」の間に値が存在する確率は99.73%
この確率から分かることは、ボリンジャーバンドの「-2σ~+2σ」ラインの外側に現在値がある場合、その発生確率は4.5%しかないことになります。
つまり、「-2σ~+2σ」ラインの外側に現在値があっても、何れ±2σ内に価格が収まることを意味します。
レンジ相場の逆張り取引例
上記取引画像例のように、ボリンジャーバンドの+2σの外に価格があるときに売り注文を行い、-2σの外に価格があるときに買い注文をします。決済は、中央の基準線で決済という取引方法ができます。
ボリンジャーバンドの基本取引は、レンジ相場におけるバンドの外からの逆張り取引ですが、トレンド相場では順張り取引も可能です。
次項では、順張り取引による手法をご紹介します。
バンドウォークによる順張り取引の手法
バンドウォークとは、±1σ~±2σの間を価格が動きながらトレンドを作る動きのことをいい、帯を歩くように見えることからバンドウォークと名付けられています。
バンドウォークは、上昇トレンドにおいて+1σで買い注文を行い、+2σで決済する順張り取引ができます。
下落トレンドにおいては、-1σで売り注文を行い、-2σで決済するやり方です。
ボリンジャーバンドを使った手法と使い方まとめ
正規分布の理論を取引に活用するテクニカル指標
レンジ相場におけるバンドの外からの逆張り取引が基本
-2σ~+2σの外から逆張り取引
トレンド相場では、バンドウォークによる順張り取引
ボリンジャーバンドによる取引は、その他にもバンドの上下幅が狭くなるタイミングで順張り取引をするSqueeze(スクイーズ)やバンドの上下幅が広がるタイミングで順張り取引をするExpansion(エクスパンション)という手法もあります。
基本は、レンジ相場における逆張り取引とはなりますが、トレンド相場での順張りにも対応しています。