MACD(マックディー)を使った取引手法についてご紹介します。MACDは、「短期と中長期の移動平均線の差の線」と「MACDの移動平均線」の2本の線から売買の判断をするテクニカル指標です。

この記事では、MACDの見方とMACDを利用した取引方法についてMT4の画像つきで詳しく説明しています。

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目次

MACDの見方

MACDの見方

上記チャート画像の下に別枠で表示されているのがMACDです。

MT4/MT5のMACDは、「棒グラフ(ヒストグラム)」と「点線」の2つのグラフで表示されています。取引ツールによっては、2つのグラフともラインで表示されていたり、「MACD、シグナル、ヒストグラム」と3つのグラフで表示されていたりします。

MT4/MT5のMACD

  • ヒストグラム: MACD(短期(12)EMA – 長期(26)EMA)

  • 点線のライン: シグナル(MACDの移動平均線(9MA))

上記チャート画像の赤丸の印は、2つの移動平均線が交差する箇所です。

MACDでは「0」となり、0水準よりMACDが上になると上昇傾向と判断し、0水準よりMACDが下になると下落傾向と判断します。

MACDを使った手法

MACDを利用した取引は、下記2つの判断方法を合わせて利用します。

  1. ゼロを基準に相場の強弱を判断

  2. MACDとシグナルが交差する地点で売りか買いを判断

1. ゼロを基準に相場の強弱を判断

MACD

MACDの「0(ゼロ)」地点は、12EMAと26EMAの2つの移動平均線が交差してゴールデンクロスとデッドクロスになる地点です。

この2つの移動平均線がゴールデンクロスになるとMACDはマイナスからプラスに転じ、デッドクロスになるとプラスからマイナスに転じます。

  • MACDが0より上に表示されている場合: 上昇傾向(0地点で買いサイン)

  • MACDが0より下に表示されている場合: 下落傾向(0地点で売りサイン)

移動平均線を使った取引方法でもゴールデンクロスは「買い」、デッドクロスは「売り」とされるように、MACDでも0を基準に売買のサインを判断することも可能です。

2. MACDとシグナルが交差する地点で売りか買いを判断

MACD取引例

MACDは、12EMAと26EMAの差をヒストグラムで表しており、シグナルはMACDに9MAを重ねた単純移動平均線です。

この2つのグラフが交差する地点で売買を判断することができます。

  • シグナルがMACDを下から上に交差した地点: ゴールデンクロスとなり「買い」

  • シグナルがMACDを上から下に交差した地点: デッドクロスとなり「売り」

「1. ゼロを基準に相場の強弱を判断」「2. MACDとシグナルが交差する地点で売りか買いを判断」の2つを合わせて売買を判断することで、より信頼度が増します。

MACDを使った手法と使い方まとめ

  • パラメーターは変更せずにそのまま使う

  • 0から上が上昇傾向、0から下が下落傾向

  • MACDとシグナルがゴールデンクロスで買い

  • MACDとシグナルがデッドクロスで売り

  • MACDはボラティリティのあるレンジ相場を得意とする

MACDは、相場の周期とタイミングを捉えるトレンドフォロー系のテクニカル指標です。

ある程度価格変動幅があるレンジ相場を得意としますが、変動幅が小さいレンジ相場や緩やかなトレンド相場では「ダマシ」も多くなり売買サインが掴みにくくなるデメリットもあります。

相場の状況に合わせてMACDと他のトレンド系インジケーターと組み合わせて利用することが推奨されます。

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