cTrader(シートレーダー)は、パソコンやスマートフォンなどにインストール後、ログインしてすぐに利用できますが、使いやすくさせるために画面表示などを変更することもできます。
この記事では、パソコン版cTraderを使いやすくするための初期設定方法とcTraderの操作方法をご紹介しています。
関連記事 cTraderのパソコン版画面の見方と各フレームの説明
目次
cTraderの日本語表示
まずは、cTraderが英語表示になっているので、日本語表示へ変更して見やすくします。
cTrader画面左下メニューバーの「歯車アイコン」をクリックします。
Setting画面が表示されるので、Application「General(一般)」をクリック → 「Language(言語)」から日本語を選択します。
cTraderを再起動すると日本語表示へ切り替わるので、「Restart」ボタンをクリックします。
「Restart」ボタンのクリックは、パソコンの再起動ではなくcTraderのソフトウェアの再起動になります。
以上の簡単な操作でcTraderを日本語表示へ変更できます。
cTraderを日本時間に変更
cTraderは、MT4/MT5とは異なり日本時間へ変更することが可能です。
cTrader画面右下の現在時刻隣の「UTC+0」をクリック → 「UTC+9」を選ぶと日本時間になります。もちろん、他の国への時間にも変更可能です。
表示時間を変更するとチャートも設定した時刻に合わせて自動的に変更表示されます。
cTrader ID(cTID)アカウント作成とログイン
cTrader ID(cTID)とは、cTraderの様々なクラウドサービスにアクセスするためのIDです。
cTrader ID(cTID)のアカウントを作成することで、お気に入り機能やアラート通知機能、他の口座への同期などのクラウドサービス機能を利用できるため、最初にcTIDのアカウントを作成した方が便利です。
cTraderの画面右上の「ログイン」リンクをクリックしてアカウント作成とログインが可能です。より詳しい方法については、「cTrader ID(cTID)のアカウント作成方法」記事からご覧いただけます。
参考記事 cTraderの「cTrader ID(cTID)」アカウント作成方法
口座の切り替えと追加
cTrader ID(cTID)アカウントを作成しcTraderにログインすると、一つのcTIDで複数の口座を同期することが可能で、1クリックで簡単に口座を切り替えることができます。
新しい口座をcTIDと同期するには、cTraderからcTIDにログインした状態でアカウントバーのユーザーアイコンをクリックして、「口座番号」と「パスワード」を入力してログインします。
アカウントをクリックすると同期している口座一覧が表示されるようになります。ログインしたい口座をクリックすると簡単に口座を切り替えることが可能です。
画面レイアウトの変更
cTraderのデフォルト(初期)表示では、画面下の建玉/口座情報枠が表示されていないので、画面レイアウトを変更して建玉/口座情報枠を表示すると使いやすくなります。
cTrader画面右上の四角アイコンをクリックします。クリックするたびにレイアウトが変更されますので、建玉/口座情報枠が表示される「市場分析レイアウト」になるまでクリックします。
市場分析レイアウトにすると、cTraderの画面下に建玉と口座情報枠が表示されます。
取引したい通貨ペアの表示
通貨ペアは、「Finder」タブをクリックして各カテゴリからお好みの通貨ペアを選択します。検索窓から簡単に検索もできます。
ご希望の通貨ペアを右クリックすると、お気に入りの追加や新規チャートを表示することができます。
通貨ペアをダブルクリックすると動画面に注文画面が表示されます。
同じ通貨ペアが2つ並んでいる理由
同じ通貨ペアが2つ並んでいる理由は、cTraderが複数のプライムブローカーからのレートを取り入れており、それぞれ別のLP(リクイディティプロバイダ)からのプライスレートを表示しているためです。
通常は、スプレッドが狭い方(日本語表記の方)で取引します。(スプレッドが広い方で取引してしまうとスプレッドの差額分を損してしまいます)
通貨ペアの新規チャートの表示
ご希望の通貨ペアを右クリック → 「新規チャート」をクリックするとその通貨ペアのチャートを表示することができます。
いつも取引する通貨ペアのチャートを自由に複数画面表示しておくと便利です。
ただし、パソコン画面のサイズによってはチャート一つの表示が小さくなり見づらくなってしまうので、最大4画面から6画面程にしておいた方が良いでしょう。
また、複数のチャートは、チャート枠右側のツールバーから3種類の四角アイコンをクリックすることで、「複数チャート画面」「単一チャート画面」「フリーチャートモード」の3つの表示方法と別窓で単体チャートを表示する「チャートを切り離して表示」から選ぶことができます。
複数チャート画面
4つの四角形アイコン(
表示してあるチャートが全て自動的に均等にリサイズされ表示されます。
単一チャート画面
一つの四角形アイコン(
チャートの一つが大きな画面で表示され、他のチャートはタブに格納されます。他のチャートを見たいときは、タブをクリックすることで大きなチャートを確認することができます。
フリーチャートモード
3つの四角形アイコン(
チャートの枠をマウスで動かすことで、自由にサイズを変更することができます。頻繁に取引する通貨ペアのチャートを大きくし、あまり取引しない通貨ペアのチャートは小さくするというような使い方ができます。
チャートを切り離して表示
チャートフレーム(枠)の右上にある四角に矢印アイコン(
cTrader画面外にチャートを表示できるので、複数ディスプレイでチャートを表示するときに便利に利用できます。
元に戻すときは、チャート右上の「チャートを元に戻す」アイコンをクリックすると戻せます。
チャート時間足の変更
チャートの上の時間足変更アイコンにマウスのカーソルを当て、ご希望の時間足をクリックすることで、チャートの時間足を変更できます。
1分~月足まで26種類の時間足から選択できるので、他の取引プラットフォームのMT4やMT5よりも細かい時間足で表示することができます。
時間足チャートの他にTick(ティック)チャートの表示も可能です。
ティックチャートとは、売買が成立(約定)するごとに印をつけて値動きを表したチャートです。
インジケーターの表示
cTrader標準装備のインジケーターを表示する
cTraderに標準で備わっているインジケーターは約67種類あります。
チャート画面上の「fアイコン(
「トレンド」「オシレーター」「ボラティリティ」「数量」「その他」「カスタム」の6種類のカテゴリからご希望のインジケーターを選択します。
下記チャートは例として「Simple Moving Average(単純移動平均線)」の25MAと75MAを表示したものです。インジケーター表示操作を繰り返すことで複数のインジケーターをチャートに表示できます。
インジケーターの編集方法
チャートに表示したインジケーターを編集したい場合は、チャート画面上の「図形アイコン(
編集画面が表示されるので、編集したい項目を設定し「OK」ボタンをクリックします。
インジケーターの削除方法
インジケーターを削除したい場合は、削除したいインジケーター横のバツ印をクリックすると即削除できます。
チャートに表示してあるインジケーターすべてを削除したい場合は、「すべて削除」をクリックすると一発ですべてのインジケーターを削除できます。
ご希望のインジケーターがcTrader標準で備わっていない場合は、「他のインディケーター」をクリックして、cTrader公式サイト(CTDN)からカスタムインジケーターをダウンロードできます。
チャート画面上の各アイコンの意味まとめ
拡大縮小(
): チャートの拡大縮小ができます。テンプレート(
): テンプレートへ保存や読み込みができます。チャート表示切り替え(
): ラインチャートなどへ切り替えできます。時間足(
): 表示時間足の変更ができます。注文パネル(
): 1クリックで簡単に注文できます。(他の方法でも注文可能です)表示項目(
): チャートに表示する項目を設定できます。インジケーター表示(
): 各種インジケーターを表示できます。チャート配色(
): チャートの配色をお好みで変更できます。インジケーター編集(
): 表示中のインジケーターを編集や削除できます。
尚、注文パネルの下に表示された赤色と緑色のバーは、今後の上昇下落の確率を表しています。
cTraderで新規注文と決済する方法
新規成行注文
cTraderの注文・決済方法は、いくつかやり方がありますが、チャート画面から直接簡単に取引できるクイックトレード機能を利用すると便利です。
取引したい通貨ペアチャート画面上の「注文パネル」にマウスのカーソルを当て、取引量を入力または選択します。
選択できる取引量は、1,000通貨単位~選べます。証拠金が不足して取引できない取引量は、グレー色で選択できない仕様なので便利です。
各取引量にカーソルを当てると必要証拠金や手数料などが自動的に計算され表示されるので、安全に取引がしやすい環境になっています。
取引量を設定したら「Sell(売り)」か「Buy(買い)」ボタンをクリックするだけで、即時注文が確定されます。
以上で新規成行注文が完了です。
注文パネルの下の赤色と緑色のバーは、今後の上昇下落の確率を表しています。この確率を参考に売買することも可能です。
TradeviewのcTraderは、ECNの注文方式のため、注文ボタンをクリックして即時約定するスピードの速さも魅力の一つです。
新規指値・逆指値注文
クイックトレードでも簡単に指値・逆指値注文ができます。
成行注文と同じように、まずは取引量を入力または選択で決めます。
成行注文パネル(Sell/Buy)ボタンの下のボタンをドラッグドロップで価格ラインを指定すると、指値・逆指値注文がされます。
- 緑色の買いボタン
現在価格より下に指定した場合 → 指値買い
現在価格より上に指定した場合 → 逆指値買い
- 赤色の売りボタン
現在価格より下に指定した場合 → 逆指値売り
現在価格より上に指定した場合 → 指値売り
クイックトレードの設定
クイックトレードは、注文ミスを防ぐために「1クリックで注文する設定」「ダブルクリックで注文する設定」「クリックで注文画面を開く設定」の3種類から設定を選べます。
cTrader画面左下の歯車アイコン(設定)をクリック → アプリケーションの「クイックトレード」から設定できます。
1クリックで注文の場合、クリック操作で注文ミスが起きるリスクがあるため、「ダブルクリックで注文する設定」がお勧めです。
注文の変更
指値・逆指値注文の変更は、cTrader画面下の「注文」タブから変更したい項目をダブルクリックして変更します。(歯車アイコンをクリックしても変更できます)
変更画面では、「価格」「取引数量」「有効期限」「損切り」「利食い」を変更・追加指定することができます。
約定前の予約注文(新規指値・逆指値注文)を削除したい際は、削除したい項目の右側のバツ印をクリックすると削除できます。
口座残高と評価損益などの確認
取引して口座のお金がどのくらい増えたり減ったりしたのかを確認できる口座情報は、cTraderの画面下に表示されます。
もし、口座情報フレームが表示されていない場合は、レイアウト変更ボタンで「市場分析レイアウト」に設定します。
このフレームでは、口座残高、有効証拠金、必要証拠金、余剰証拠金、証拠金率、評価損益の確認ができます。
また、決済履歴タブをクリックすると、期間毎の実現損益も確認可能です。
cTraderの初期設定方法と操作方法まとめ
日本語設定は、歯車アイコン→General→Language→日本語を選ぶ
日本時間設定は、画面下からUTC+9を選ぶ
cTrader IDを作成した方が便利
口座情報表示は、画面右上から市場分析レイアウトへ変更する
Finderから取引したい通貨ペアを右クリックでチャート表示
2つ同じ通貨ペアは、スプレッドが狭い方を選ぶこと
インジケーター表示は、チャート画面上のfアイコンから選ぶ
クイックトレードで注文パネルから簡単取引
cTraderの初期設定方法をご紹介しましたが、すべてを設定する必要はありません。
最低限、「日本語表示」「日本時間設定」「市場分析レイアウトへの変更」の3つを設定すれば、不便なく利用できます。
cTraderの操作方法に関しても、「新規チャート表示」「注文と決済」の2つだけ覚えておけば、簡単に取引できます。